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重要なのは組織のミッション

わたしはコンサルタントとして数々の会社と関わりを持ってきました。その経験から実感したことですが、仕事が楽しくて仕方がないという雰囲気をまとった人がほとんどいないのです。逆に創業者の方は目がキラキラしていて、生き生きと楽しそうな空気を発散しています。

そのような違いの原因に、明確な答えは無いのかもしれませんが、その一つと思われるものはあります。

ある研修の参加者で、起業家の方がいました。すでに大きな成功を収めているだけでなく、まだまだ伸びしろがある成長の途上という印象の方でした。研修中にその方に質問をしてみました。「組織のミッションは重要ですか?」するとその方は、わたしが驚くほどの語気でこう答えました。「なにバカな質問をしてるんですか。ミッションが重要かどうかなんて、考えるまでもない。ミッションがなければ、結果なんて出ないですよ。ましてや、人は何のために働いているのかがわからなければ、動こうなんて思いませんよ。」

頭でわかっていたことではありましたが、自分の中に知識としてきれいに並んで眠っていた情報の塊が揺さぶられて、突如として目を覚ました感覚になりました。そうなんです。意義を共有することはNice to Haveではなく、Must to Haveなんです。

「創業者の目が輝いているのは、やらされているからではなく、やりたいことを軸として持ち、目標や目的に向かっているからだ」と感じる経験でした。

人は目的が示され、意義を感じ、共感を覚えるときに自らの選択で動くのです。単なる知識や理論だけだと、義務感で動くことはできても、その行動は大きなストレスを伴うものになってしまいます。

長距離走も目的があればワクワクできる

自分の人生を振り返ってみてもそうです。例えばマラソン。かつて長距離走は大の苦手で、マラソンなど変態が自己満足のためにやっているだけのスポーツだと思っていました。実際走りはじめてまわりの人達を見て、まさに長距離走は変態が自己満足でやっているスポーツだと確信しました。そういう人は走ることそのものでランナーズハイを感じるのかもしれません。しかしわたしには無理でした。走っている時も、ゴールしたときも疲労感や苦痛しか感じていないのです。それでもわたしは走るのをやめませんでした。わたしの場合は、走ることそのものは苦痛だったのですが、記録を伸ばすことに喜びを感じたのです。わたしに関して言えば、単に「走る」ということを目的にして走っていたら、続けようという気持ちにはならなかったでしょう。「走る」ことの先にある、何かワクワクできるもの、それがわたしを突き動かしたのです。

ダイエットも同じです。痩せなくてはならないからという理由だけで痩せることのできる人はどれくらいいるのでしょうか。わたしは最も体重が多かったときと比較して、約15kgほど減量できました。以前はどれだけ痩せようとしてもうまくいかず、必ず挫折していたのです。うまくいったきっかけはマラソンを始めたことです。わたしは走っても痩せませんでした。しかし、走るために痩せたいと思うようになったのです。一般的には体重1kgの増減がフルマラソンでは3分の違いになると言われています。わたしは記録を伸ばすことに夢中になっていたので、「痩せたら自己記録を更新できる!」と思ったら、苦痛でしかなかった減量が、苦しむことなく楽しく乗り切ることができたのです。

仕事もミッションがあればワクワクできる

仕事の面ではどうでしょうか。「仕事は苦役、生活のために働かないわけにはいかない。」そのような意識で働いていたとしたら、毎日はどんな色になりますか?短期的にそれでもなんとか凌ぐことはできるかもしれません。しかし、そのような状況がずっと続くことを想像してみて下さい。どのような気持ちになりますか?そして、それは仕事における生産性にどのような影響を与えることになると思いますか?仕事だけではなく、私生活にはどのように影響すると思いますか?

職場において自分だけでなく同僚も含め、一人ひとりがやりがいを感じながら仕事を自分ごととして捉え、生き生きと働くことができていたら、仕事に対してどのような意識になるでしょうか?つまり、仕事と組織に対するエンゲージメントを高く保つことができたらどうなるでしょうか?

本来、社員は輝く(シャイン)存在であるはずです。

では、苦労を苦労と思わなくなるような、ワクワクドキドキできるものってなんでしょうか?そもそもそのようなことを考えたことがありますか?

わたしの実感では、ほとんどの人は自分の軸を持たず、自分にとって大切なものが何かを考える時間すらも奪われてしまっています。時間は作るもの。言葉では簡単に言うことができる。しかし、日々の業務に追われてしまって立ち止まることができないと感じているのではないでしょうか?ならば、あえて日々の業務から離れる時間を確保してしまい、考えるように働きかけたら良いのではないでしょうあ?

エンゲージメントを高めるお手伝いをしたい

立ち止まることによって、その後の生産性が高まるのであれば、それは良い投資と言えます。わたしは、そのような機会を提供し、仕事にやりがいを見出して、ワクワクと楽しく仕事をできるようになるためのお手伝いをしたいのです。人々のエンゲージメントを高めるためのきっかけを提供していきたいのです。

エンゲージメント(engagement)を辞書で引くと、以下のように書かれています。

「没頭していること、婚約、〔義務となる〕誓約、戦闘、交戦、〔歯車などが〕かみ合っていること」

仕事の面でのエンゲージメントとなると、「かみ合っている」というのが一番自然でしょう。つまり、どちらか一方が相手に約束を履行させるのではなく、双方がお互いに「かみ合って」物事を推進しているというイメージです。履き違えてならないのは、会社のために一生懸命働いている人が、必ずしもエンゲージメントが高いとは限らないということです。

エンゲージメントを高め、維持するのに必要な要素が3つあります。

  • Must:「何をやるべきなのか。」利害関係者のニーズや要求
  • Can:「何ができるのか。」自分の強み。持っているスキル、能力。
  • Will:「何を実現したいか。」動機や欲求。志。

これら3つが重なるところで働くことが、エンゲージメントの向上につながります。

多くの企業で、会社が求めているから(Must)、そして、その人がそれをできるから(Can)という理由で仕事を割り振られています。滅私奉公という価値観が美徳であった時代はそれで良かったのかもしれません。しかし、今は活私奉公の時代なのです。「今までそうだったから」という理由は通用しないのです。個人が何を実現したいかを明確にして、会社の方向性との結びつきを自分なりに解釈し、納得した上で仕事をしていくことの重要性が増しているのです。

組織も一つの生命体として、Must-Can-Willという同じ枠組みで、社会に求められている、意義のある価値が何かということを定義し、提供していくことによって、同じ志を持った、より良い人財を引き寄せることができます。今は人財確保が困難な状況にあり、組織としての軸が必要とされています。

では、今、何が求められているのか。以下に書き出します。

  • 組織としてのミッションの明確化
  • 組織のミッションから落とし込んだ各部門のミッションの明確化
  • 個人のミッションの明確化
  • 個人のミッションと組織のミッションとの連携
  • 個人と組織のミッションを達成するためのスキル開発

上記を枠組みとして、株式会社Unique Selfは以下を提供していきます。

  • 組織、部門、個人のミッション策定ワークショップ
  • 組織と個人のミッション連携のためのコーチング
  • 個人とリーダー育成のための各種研修設計、提供
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